「うん、うさみのところにいこう!」
 ぶたろうは、大好きなうさみのところに行くことにしました。


「うさみ〜!」
 ウサギ小屋に向かってそう声をかけましたが、なかなか返事が返って来ません。
「うさみ〜?」
「あら、ぶたろう君じゃない」
 しばらくしてもう一度声をかけると、小屋の中からうさみのお母さんが出て来ました。
 ぶたろうは、彼女にこう聞きます。
「おばさん、うさみいる?」
「うさみはね、さっきうまや君の所へ行くって言って出て言っちゃったのよ。ごめんね」
「あ……そうなんだ」
 すまなさそうに言うその言葉に、ぶたろうの顔が悲しそうに歪みます。
 その姿を見て、思わずお母さんが言います。
「何か用があったのなら伝えておくけど…?」
「あ、いいです! うまやのところに行ってみます」
「そう?」
それに、ぱっと表情を変え笑って見せたぶたろうは、彼女に向かって別れのあいさつをしました。
「それじゃあ」
「えぇ、いってらっしゃい」
 おばさんに見送られながら、ぶたろうはウサギ小屋を後にしました。








 では、うまやのところに行ってみましょう。


 → うまや








 参考 『明解!キャラクター紹介☆』